ボックスシリーズ
内圧防爆形操作盤
内圧防爆形操作盤
内圧防爆形操作盤は、日本規格による通風式・封入式をはじめ、海外規格(NFPA-496)によるZパージ方式など、あらゆる技術でお客様のニーズに対応しております。
注意事項
- 保護気体送給設備、保護装置、圧力スイッチを組み合わせることで防爆性を保持しております。単なるエアパージでは防爆性はありません。
内圧防爆構造とは
容器に収納された電気機器を爆発性雰囲気中で使用しても点火源とならないように、容器内部に保護気体を圧入して、内圧を保持することによって外部の爆発性ガスの侵入を防止する方法です。
内圧防爆構造の電気機器は、清浄な空気または不活性ガス(保護気体)の送給設備及び内圧防爆保護装置などが整備されることによって防爆性を確保することができます。
内圧防爆構造の分類
内圧防爆構造は、容器内部に保護気体を圧入し、その内圧の保持方式によって分類されます。
通風式内圧防爆構造
通風式内圧防爆構造とは、機器の容器に給気口及び排気口を有し、他力通風によって生じる容器内部と容器外の雰囲気との圧力差によって、爆発性ガスが容器内に侵入するのを防止する方式です。
封入式内圧防爆構造
封入式内圧防爆構造とは、機器の容器自体が全閉された構造であって、漏れ量が微少である場合に外部から連続して、または間欠的に保護気体を補充することにより、防爆性保持に必要な内圧を得るもので、平常な運転に際して排気口を使用しない方式のものです。
なお、本方式の機器の冷却は、保護気体の送給に依存しないものとします。
また、排気口を用いることによって掃気がより確実になる場合には、始動前の掃気時にのみ使用する排気口を設けてもよいことになります。
※その他、密封式内圧防爆構造もあります。
容器の構造
内圧防爆構造の電気機器の容器は、始動及び運転中は所定の内圧を保持できるように保護気体の給気・排気口以外の部分を全閉構造とし、運転中の保護気体の圧力に耐えるものでなければなりません。
また、通風式及び封入式内圧防爆構造の電気機器においては、容器内のあらゆる部分の掃気が容易に行われる構造でなければなりません。
保護気体
通風式及び封入式内圧防爆構造の電気機器においては、その内圧防爆性を確保するために、必要にして十分な保護気体の風圧及び風量を定めておかなければなりません。
この場合、電気機器の始動時及び運転中に電気機器内部のあらゆる点の圧力が容器外周の圧力より50Pa以上高く保持されていなければなりません。
内圧防爆システム
内圧防爆は、構造と呼ぶよりシステムと呼ぶほうがふさわしく、内圧防爆構造の電気機器は次に示すように保護気体送給設備、保護装置、圧力スイッチと組み合わせることによって、その防爆性を保持しています。
注)単なるエアパージは防爆性がありません。
保護装置
内圧低下検出器
- 通風式及び封入式内圧防爆構造の電気機器には、容器内の保護気体の圧力低下を検出するために、内圧低下検出器を設けなければなりません。
- 内圧低下検出器は、内圧防爆構造の電気機器が設置される場所の危険雰囲気に適した耐圧防爆構造または本質安全防爆構造でなければなりません。
※耐圧防爆構造の内圧低下検出器は内部爆発によって圧力検出機能に支障をきさないものとします。 - 内圧低下検出器は、電気機器の保護気体の使用圧力に継続して耐えなければなりません。
※ここでいう使用圧力とは、保護気体送給設備の正常運転時に電気機器に生じ得る最大圧力をいいます。
圧力低下時の措置
- 電気機器の通電開始に際しては、容器及びそれにつながる通風管路の内部が、その内容積の5倍以上の保護気体で掃気された後、初めて電気機器に通電することができる様にしなければなりません。
- 通電中に保護気体の圧力が所定の値以下に低下した場合は下記によります。
機器の種類 | ゾーン1 | ゾーン2 |
---|---|---|
常時点火源を 有するもの | 直ちに自動的に 通電を停止する | 直ちに警報を発し、 自動的または人為的に 一定時限で通電を停止する |
常時点火源を 有しないもの | 直ちに警報を発し、 自動的に一定時限 で通電を停止する | 直ちに警報を発し、 できるだけ早く自動的 または人為的に通電を停止する |
保護気体経路及び監視設備系統図
お問い合わせ
内圧防爆形操作盤に関するご相談については、お気軽にお問い合わせください。
仕様、使用用途・場所などをご提示頂ければ、最適な操作盤をご提案いたします。
注意事項
- 配線/運転/保守/点検作業は、防爆電気設備の施工、関連法規などの専門知識及び技能を持った方が実施ください。
- 仕様/デザイン等は予告無く変更する場合がございます。